【潮流】4月から海外旅行回復期待
今日から2024年度がスタートする。わが国では年間統計を取る時に暦年(1-12月)、年度(4−3月)の2度の時が多い。とくに、年度は行政、学校、法人など公的行事がほとんど年度ベースのため、4月からも新しいスタートという感覚になる。
企業も年度決算が圧倒的に多い。とくに、最近は訪日外国人旅行者が桜の季節にピークを迎え、桜の開花が社会的なイベントになるなど、ちょっと異常なほどに関心が高まっていることも新たなスタート感じる要因になっている気がする。
年度が押し詰まったこの時に、「2024年 韓日観光交流の夕べ」が都内で開催された。暦年ベースで2023年は韓国から訪日旅行者698万人、日本から訪韓旅行者が232万人、合わせて930万人が日韓両国を交流した。
今年は日韓観光交流1000万人超えは、このまま推移すれば確実の勢いだが、「2024年 韓日観光交流の夕べ」ではその先の1500万人、2000万人を見据えて、今年は「韓国への一歩」を日本人旅行者に促すことを狙いとした。
それもそのはずで、日韓観光交流人数を1000万人とすれば、現状ではアウトバウンド3:インバウンド7の割合で推移しており、最大の課題は日本人インバウンドの回復に尽きる。韓国が象徴的だが、これは世界各国に当てはまることで、米国との「日米観光交流年」も日本人旅行者の送客促進が最大の目的だ。