【潮流】観光レジリエンス先進地へ
「観光レジリエンスサミット」が仙台市で開催された。観光レジリエンスをテーマにサミットが行われるのはアジア・太平洋地区では初めてという。閣僚級会議には世界9カ国と観光関連7機関が参加。危機や自然災害による予防・最小化や回復過程への適応と変革に関する国際的な取り組みの方向性を「仙台声明」として取りまとめた。
2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、今年元旦に発生した能登半島地震、さらには毎年のように起きる甚大な豪雨災害などからの復興のための観光の重要性を考えると、「観光レジリエンスサミット」が日本で開催された意義は大きい。とくに、東日本大震災に見舞われた東北・仙台での開催はとくに重要な意味を持つと考える。
「仙台声明」では、世界の社会・経済における観光の影響が将来的に増大することが見込まれるとともに、世界が持続可能な開発目標に向けて取り組む中で、観光レジリエンスの重要性を再認識したとしている。