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2024.12.23

【潮流】海外旅行復活への道

 2024年は1月1日に能登半島地震、翌2日に羽田空港でのJAL516便と海上保安庁機の衝突事故が発生し、多くの人命が失われた。羽田事故の原因はともあれ、海上保安庁機が能登半島地震の救援物資を新潟航空基地に運ぶ任務だったことを思うと胸が痛む。2024年を振り返るとき、この2つのことを抜きに語ることはできない。
 能登半島地震では、我が国有数の温泉地である和倉温泉をはじめとして多くの観光業に従事する人々、施設が被災した。被災地の復興は道半ばだが、一日も早く、元の暮らしと観光で賑わいを取り戻すことを切に願う。
 2024年の国内旅行市場を振り返ると、観光庁の旅行・観光消費動向調査によれば、7-9月の日本人国内延べ旅行者数は19年比9.0減、前年比8.9%増の1億5411万人、同じく国内旅行消費額は19年比9.6%増、前年比14.7%増の7兆3360億円だった。
 国内旅行者数はコロナ前より減少しているが、消費額はコロナ前を上回る。これは、国内でも宿泊代をはじめ旅行代金や物価高の影響とみられる。