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帝人、米レネゲード社を買収
高耐熱熱硬化プレプリグに強み
帝人が、航空・宇宙用途向けに高耐熱熱硬化プリプレグを製造・販売する米国のレネゲード・マテリアルズ・コーポレーション(レネゲード社、米オハイオ州)の全株式を取得し、完全子会社にすることを決めた。買収時期は今年4月を予定しており、帝人の米国持株会社であるテイジン・ホールディングス・USAが出資元となる。
レネゲード社は1993年創立の樹脂メーカーを母体として、2007年に設立された航空・宇宙用途向け高耐熱熱硬化プリプレグメーカー。とくに耐熱性樹脂について高いノウハウを有する。なかでも技術的にハードルが高い低毒性原料を用いたポリイミド樹脂により高耐熱性と熱サイクル耐性に優れるプリプレグを製造できることが特徴で、航空機メーカーやエンジン関連メーカーなどから信頼を集めているという。
帝人によれば、昨今では航空機産業向けのプリプレグ需要が増加しており、さらなる用途開発の推進とグローバルでの事業拡大を目指して、航空・宇宙用途でニーズの高まりが見込まれる高耐熱熱硬化プリプレグに関し、優れた技術と販売チャネルを有するレネゲード社を買収することにした。