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航空会社GW予約、国際線はANA前年超え、JALは微減
最大9連休も可能な今年のGW、各社の予約状況は
航空会社各社のゴールデンウィーク(4月27日〜5月6日:計10日間)の予約状況が出揃った。今年のゴールデンウィークは、5月1日、2日に休みを取得すれば、最大9連休とすることができることが特徴。そうしたこともあってか、航空各社が4月20日に発表した予約の滑り出しはまずまず。大手二社の予約状況をみると、国際線は全日空(ANA)が3ポイント増えた77.1%を確保した一方、日本航空(JAL)は0.2ポイント減少。それでもJALの国際線予約率は81.9%と、高い予約率をキープしている。大手に社によると、国際線では中国線やアジア線、ハワイなどのリゾート線における需要が好調とのこと。訪日需要も引き続く堅調で、期間中の予約率を押し上げるドライバーとなっている様相だ。
一方、国内線もゴールデンウィーク前半が3連休となっていることなどが追い風となって予約が好調に推移。とくに九州方面や中・四国、北海道方面などの帰省、プレジャー需要などが伸びているという。
WAJ初のGW予約率は77.6%に
LCC各社好調な滑り出し、中堅も堅調に推移
また、LCC各社の予約も好調だ。昨年10月29日の就航以来、初めてのゴールデンウィークを迎えるエアアジア・ジャパンの予約率は77.6%とまずまずの滑り出しに。同社によれば、日によっては既に90%後半台の予約を確保した日もある様相で、一部では満席の便も出ているという。
ピーチ・アビエーションの国際線は前年比2.1ポイント上回った87.1%、国内線も2.2ポイント増の83.8%と好調な滑り出し。そのピーチ・アビエーションと統合することが決まったバニラエアも、国際線3.6ポイント増えた87.4%、国内線も8.1ポイント増えた76.3%となっており、好調だ。ちなみにバニラエアの国際線は、座席供給量を9.1%絞っており、予約数ベースでは5.2%減少している。一方、国内線については提供座席数を2.6%増加したが、予約数は供給量増を大幅に上回る14.8%増やすことに成功した。
ジェットスター・ジャパンについても、国際線予約率は0.2ポイント増えた78.9%、国内線は2.2ポイント増えた66.2%と堅調だった。
その他、中堅キャリアの予約状況をみると、スカイマークの予約率が2.9ポイント増えた73.1%、ソラシドエアが75.2%、AIRDOは5.6ポイント増えた76.2%、フジドリームエアラインズは6ポイント増加した74.2%となった。スターフライヤーは0.4ポイント減と、わずかながら前年を下回った64.1%となっている。