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川崎重工、5枚ローターのBK117D-3型販売開始
2020年以降にセントラルヘリに初号機納入
川崎重工は3月6日、エアバス・ヘリコプターズと共同開発したBK117ファミリーにおいて、最新派生型機としてBK117D-3型の販売をスタートすることを発表した。既報の通り、エアバス・ヘリコプターズがH145のローターを5枚にするなどの改良型を発表済みで、川崎重工としては「BK117-D3」として販売をスタートする。同社によれば、国内では、2020年以降にセントラルヘリコプターサービスに対して初納入する予定だ。
既報の通りH145/BK117-D3は、現行機であるBK117D-2の改良型。フルフラットフロアを備えた余裕のあるキャビンスペース、多用途性に優れた後部の観音開きカーゴドア、高高度におけるホバリング(空中停止)性能の向上、低騒音化、そして最新のアビオニクス(電子機器)搭載によるパイロットの負荷低減などのBK117D-2の特長を継承しつつ、5枚ブレード・メインローターなどとすることで、その性能を向上する。
これにより例えば、有効搭載重量を約150キログラムに増加。最大全備重量の100キログラム増加、および機体重量の50キログラム軽減により、D-2に比べ有効搭載重量が150キログラム増加した。
※写真=H145/BK117-D3。ローターを5枚にした(提供:エアバスヘリ)