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シコルスキー、S-92A+とS-92Bを発表
捜索救難やオフショア運航に自動着陸や新エンジンも
シコルスキーは3月5日、S-92Aの改良型S-92A+と新規製造のS-92Bの2機種を同時に発表した。S-92Bはキャビン窓が拡大されているほかは外観もほぼ同じで、捜索救難やオフショア人員輸送を主な用途に新技術を投入し、安全性を高めている。自動着陸システムの導入や新エンジンのオプション採用などもある。
両機種には計算能力を高めるフェーズ1MATRIX技術の導入を基盤に、リグ・アプローチ2.0自動着陸技術の導入、社内研究の新技術を用いて対象の位置確定を30%早くする先進アルゴリズムの採用など数々の新技術が導入される。また、エンジンは高高度および高温でも出力の低下しない新エンジンGE製CT7-8A6がオプションで装備可能となる。メインギアボックスはフェーズIVという新型で、潤滑システムのオイルが抜けても500カイリ以上稼働できる。ギアボックスの性能はFAAのCFR29.927(C)要求を上回ることが実証されている。