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2019.03.11

ウイングトラベル

JAL-LCC、来夏ダイヤで成田−バンコクと仁川

ZIPAIR「中長」から「中短」距離へ路線変更

 日本航空(JAL)は3月8日の会見で、2020年夏ダイヤ就航に向けて検討を進めてきた中長距離LCCの社名を、「ZIPAIR Tokyo」(ジップエア トーキョー:ジップエア)に決定し、B787-8型機2機で、成田−バンコク(スワンナプーム)線に就航することを皮切りに、成田−仁川線に就航することを申請した。当初はそれぞれ1日1往復便で就航する。同社の西田真吾社長は同日、国土交通省に対して、航空運送事業を許可申請した。
 西田社長によれば、「東京オリンピック・パラリンピック大会前には就航することを目指す」考えで、2020年夏ダイヤのできるだけ早いうちに就航することを目指す方針だ。
 中長距離LCCという看板を掲げてスタートするジップエアだが、蓋をあけてみれば、バンコク線こそ飛行時間6−7時間の中距離路線だが、仁川線は近距離国際線。それだけにやや拍子抜けした感は否めない。成田−バンコク線はフルサービスキャリアが多数就航する路線で、フルサービスキャリアなどとの競争は避けられそうにないことに加えて、タイ・エアアジアX、スクートといったライバルたちがひしめいている路線だ。
 一方の成田−仁川線といえば、日系フルサービスキャリアこそ運休しているが、日韓双方のLCCが多数就航する路線。過去にはバニラエアらLCCにおいても路線採算性が厳しい事情もあって撤退を余儀なくされるケースが見受けられるなど、チケットの安売り競争が懸念される路線だ。いずれにしても両線ともに超激戦路線といえよう。

 

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※写真1=JALが計画してきた中長距離LCCを「ZIPAIR Tokyo」(ジップエア トーキョー:ジップエア)に命名したという同LCCの西田真吾社長