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2019.03.15

ウイングトラベル

「ハタチの一歩」若者海外体験事業スタート

JATA、200名をアジア・グアム12地域へ

 日本旅行業協会(JATA)は、若者のアウトバウンド振興を目的に、観光庁と連携して、「ハタチの一歩」と題して「20歳初めての海外体験プロジェクト」をスタートさせる。3月22日に専用サイトをオープン、4月1日から募集を開始する。また、3月22日の首都圏・関西・中京地区の朝日新聞に全面募集広告を掲載する。第1回目の2019年度は、応募者の中から20歳の若者200名を選び、中近距離のアジア・グアムxの12デスティネーションでの海外体験を無料提供する。
 初めての海外体験プロジェクトは、大使館、政府観光局、航空会社、空港会社、旅行会社、観光関連事業会社などが協賛し、「興味はあるものの海外体験のない若者」の「初めの一歩」を後押しする。同プロジェクトの主催は観光関係団体・企業が参画する「若者のアウトバウンド推進実行会議」。
 2019年度の設定デスティネーションは、1.香港、2.マカオ、3.ベトナム、4.タイバンコク、5.マレーシアペナン、6.同コタキナバル、7.フィリピンセブ、8.グアム、9.中国杭州・上海、10.韓国釜山・ソウル、11.韓国ソウル、12.台湾高雄・台北。
 ツアーは10月から12月に掛けて実施予定。催行会社はJTB、KNT-CTホールディングス、日本旅行、阪急交通社、HIS、ジャルパック、ANAセールス、東武トップツアーズ、農協観光、名鉄観光サービスの9社。出発は成田・羽田・中部・関西各空港。
 ツアーでは、現地で文化、スポーツ、社会貢献、ボランティア、若者同士の交流、在外公館表敬訪問、日本人学校訪問などが各観光局の協力で実施される。
 ツアーに選ばれた200名の旅行代金は0円。航空券は各航空会社が提供する。ただし、燃油サーチャージ、海外空港諸税、国際観光旅客税、国内空港施設利用料、旅客保安サービス料は別途徴収する。パスポート取得手数料は成田国際空港会社、東京国際空港ターミナル、中部国際空港会社、関西エアポート会社が取得後に全額補償する。
 200名の各海外先に対して、ダイヤモンド・ビッグ社が各地域の「地球の歩き方」ガイドブックを無償提供、また、ビジョン社が海外先で使用する携帯Wi-Fiルーターを無償貸与する。

 

 3年間継続実施、20年度以降は欧米豪も
 ツーリズムEXPO大阪・関西で結団式

 この「20歳初めての海外体験プロジェクト」は、2019年度から3年間継続して実施する予定。19年度は中近距離とアジアの12地域で実施し、20年度以降はアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの長距離方面も加えて行く予定。
 継続して実施していくことで得られたデータを蓄積し、観光庁と調査・分析を行い、若者アウトバウンド活性化の調査報告書として取りまとめ、協力団体・会社とデータを共有する。

 

※「ハタチの一歩−20歳初めての海外体験プロジェクト」がスタート