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ANAのA380「FLYING HONU」、成田に到着!
ANAHD片野坂社長、「圧倒的存在感で皆様の前に」
全日空(ANA)が来る5月24日から成田-ホノルル線で運航をスタートする「FLYING HONU」ことA380が、3月21日に成田空港に到着した。エアバス本拠地である仏トゥールーズから飛来した「FLYING HONU」は、およそ12時間のフライトで成田空港に飛来。当日は機体到着直前まで、激しい雨や風に見舞われるなど悪天候だったものの、A380がランディングするタイミングでは晴れ間が見え始め、「FLYING HONU」の成田到着を祝した。ANAは2020年度までに合計3機のA380を導入する計画で、その全てを成田-ホノルル線に投入して、リゾート路線として人気の高いハワイ線における競争力を高めていく。
フランス・トゥールーズからのデリバリー・フライトに搭乗したANAホールディングスの片野坂真哉社長は「圧倒的存在感で、皆様の前にその姿を現すことができた」と、A380の成田到着を喜びつつ、5月末からスタートする商業運航に向けて、意欲をみせた。
ANAがA380の投入やホノルル空港最大のラウンジを開設するなど様々な施策を講じてハワイ路線強化策を打ち出した。巨大なA380の投入によってANAの成田・羽田-ホノルル線の2019年度生産量(ASK)は、前年度比ベースで40%以上にも拡大する見込みだ。
一方、それを迎え撃つ日本航空(JAL)や海外エアラインにおいても、例えばJALはハワイアン航空と手を結ぶなど、方途を尽くしてANAの動きを牽制している。さらにLCCも東南アジアから日本経由でハワイを結ぶ路線を運航するなど、ドル箱の日本-ハワイ線を巡る競争は、しばらく過熱することになる。
なお、ANAのA380初号機の塗装はハワイの空をイメージした「ANA ブルー」。まもなく導入する2号機はハワイの海をイメージして「エメラルド・グリーン」に、3号機はハワイの夕景をイメージし、「サンセット・オレンジ」の塗装とする。今後、約二ヶ月後の定期便就航を控え、スタッフの訓練などを実施する予定だ。
商業運航向けて万全な体制で準備へ
ジヌー社長、「もっと乗っていたいと感じるほど快適」
乗った瞬間からハワイ感じるFLYING HONU
導入準備にも携わった古川機長がフェリー担当
古川機長、「安定した快適なクルーズ」
低コスト運航体制構築が挑戦に?
※写真=ANAのA380「FLYING HONU」初号機が成田空港に到着した
※写真=来る5月24日から成田-ホノルル線で運航を開始する
※写真=成田空港をタキシングするANAのA380
※写真=総二階建ての超大型機3機で低コストオペレーション体制を如何に構築していくのか。ANAにとって大きな挑戦がいよいよスタートする
※写真=放水でFLYING HONUの到着を歓迎
※写真=デリバリーフライトに搭乗したANAHDの片野坂社長(左)とエアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長
※写真=到着セレモニーで記念撮影
※写真=フェリーフライトを担当した古川理機長