記事検索はこちらで→
2019.03.26

ウイングトラベル

ノーザンテリトリー政府観光局がセミナー開催

ウルル以外のスポットへの関心高まる

 オーストラリアのノーザンテリトリー政府観光局日本事務所はこのほど、東京都内で旅行業界を対象とした「デスティネーションセミナー」を開催した。セミナーではウルル(エアーズロック)登頂が禁止される11月以降でも楽しむことができる観光資源の紹介や、ダーウィンを始めとした同地域内にある最新観光情報に関するプレゼンテーションが行われた。
 ノーザンテリトリーを訪れる日本人旅行者数は大きく伸びており、昨年度(17年10月〜18年9月)は2万8000人で、前年同期比36%増となった。このうち、最大の観光スポットであるウルル・カタ・シュタ国立公園を訪れた旅行者数は2万3000人で前年同期比27%増とノーザンテリトリー全体の旅行者数の伸びを下回り、全体に占めるウルル旅行者数の割合は82%となった。
 この結果について日本事務所は「ウルルの比率が90%を下回ることはこれまでなかったこと。依然として訪問先の中心はウルルであるものの、それ以外の場所への関心が高まってきている傾向を反映したものだ」(中村滋ディレクター)としている。
 実際に州都ダーウィンを訪れた日本人旅行者数は4000人と前年同期比46%増となり、日本事務所によれば資源系の日系企業に関連した業務渡航の増加の影響が大きいものの、レジャー需要が伸びているのも事実だという。また主要都市からウルルへ向かう航空便の乗り継ぎ空港があるアリススプリングスは、前年同期比36%増の3000人の日本人旅行者が訪れており、単なる乗り継ぎ地点としてだけでなく旅行デスティネーションとしても認知され始めていることが人数増加の要因であると分析している。

 

※写真=セミナーで最新情報を紹介するノーザンテリトリー政府観光局日本事務所の中村滋ディレクター