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2019.03.26

WING

陸自戦車・偵察教導隊が約60年の歴史に幕

機甲教導連隊として新編へ

 

 陸上自衛隊・富士学校は3月25日、富士駐屯地において戦車教導隊・偵察教導隊の廃止行事を執り行った。両部隊は2018(平成30)年3月26日をもって廃止し、駒門駐屯地の第1機甲教育隊を加えて、翌26日に機甲教導連隊として駒門駐屯地に新編することになっている。両部隊は、機甲科職種の幹部初級課程(BOC)や幹部上級課程(AOC)、幹部特修課程(FOC)といった教育支援や富士学校等の調査研究支援に従事してきた部隊で、全国の戦車部隊、偵察部隊の指標として貢献してきた。また毎年実施される富士総合火力演習では、戦車・偵察の実施部隊でもある。陸上幕僚監部は、今回の廃止は機甲科教育の教育訓練を効率化し、一元的に実施するためのものとしている。
 廃止式典では富士学校長の高田祐一陸将(高ははしごだか)が「この度、2019(平成31)年3月26日付をもって、戦車教導隊及び偵察教導隊を廃止する」と述べ、「昨今の極めて厳しい国際情勢のもと、陸上自衛隊は領域横断作戦能力の強化を含む強靭な陸上自衛隊の創造に向けた大改革を断行中であり、機甲科職種においても、駒門駐屯地において、機甲教導連隊を新編して、その教育訓練体制を充実するため、戦車教導隊及び偵察教導隊を廃止をし、それぞれ57年間、58年間の歴史に幕を閉じることとなった」と述べた。

 

※写真1=廃止行事に参加する戦車教導隊・偵察教導隊の隊員

 

※写真2=富士学校長の高田祐一陸将は、戦車教導隊が57年間、偵察教導隊が58年間の歴史に幕を閉じると述べた

 

※写真3=駒門駐屯地へ前進する戦車教導隊・偵察教導隊