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2019.03.27

ウイングトラベル

2018年の20〜24歳女性、出国率40.4%に

法務省確定値、日本人出国率は15.3%に上昇

 法務省が発表した2018年(1〜12月)の出入国統計(確定値)によると、2018年の日本人出国者数は前年比6.0%増の1895万4031人と過去最高に達し、2018年10月時点の日本人人口から算出した出国率は1.2ポイント増の15.3%まで上昇した(編集部調べ)。特筆すべきは20〜24歳の女性で、出国者数は15.5%増の117万1455人、出国率は驚異の40.4%と、韓国や台湾など近隣アジア諸国並みの水準に達した。一方で、20〜24歳の男性の出国者数は女性の半分以下の約56万人、出国率は18.3%に留まっており、若者のグローバル化の課題は男性にある点が浮き彫りとなった。また、シニア層では、65〜69歳の出国者数が1.9%減と2年連続で減少しており、ポスト団塊世代の人口減少がシニア層マーケットに変化をもたらしている点も注目される。
 年齢別・性別の日本人出国者数(表1参照)をみると、男性は3.7%増の1031万5429人、女性は8.8%増の863万8602人と、女性の伸びが上回った。
 また、5歳刻みの年代別・性別の出国者数のトップ3は、これまで業務渡航需要の多い40〜50歳代前半の男性が上位を占めてきたが、2018年は20〜24歳女性が3位にランクインした。1位は45〜49歳男性の126万9893人(前年比2.7%増)、2位は50〜54歳男性の118万2226人(4.2%増)、3位は20〜24歳女性の117万1455人(15.5%増)だった。
 年代別・性別の出国率のトップ3は、20〜24歳女性の40.4%がダントツの1位で、2位は25〜29歳女性の33.9%、3位は50〜54歳男性の28.5%だった。

 

 若者のグローバル化、課題は男性と浮き彫りに
 15〜19歳で女性が1.6倍、20〜24歳で2倍に
 業務渡航年齢上昇か、40代後半以上の男性増加
 30〜40代前半女性は伸び率3〜4%台に留まる
 シニア世代、65〜69歳男性出国者は3.5%減
 ポスト団塊で人数減、出国率は男女とも上昇
 1都3県は出国者811万人、シェア42.8%
 京阪神は289万人、伸び率6.9%増と高く

※表1=年齢別・性別の日本人出国者数