成田でAI搭載の自動装着機能付PBB試験導入

ボタン1つでベテラン並の運用、平均90秒で装着

　成田国際空港で3月27日、AIを活用した自動装着機能付搭乗橋の試験導入を開始した。この搭乗橋は、第2ターミナル64番スポットに設置されたもの。AIと画像認識技術によって、航空機への装着時にボタン1つで航空機のドアの位置を認識して、自動で正確にドアまで近づく。成田国際空港会社（NAA）によれば、装着まで従来方式で最長180秒以上かかるケースもある中、自動装着では平均90秒で装着可能となる。そのため、均質な精度によるハンドリングの質の向上と、旅客の機内案内の待ち時間減少に寄与することが期待される。
　NAAでは、この試験で有効性が検証されれば、今後本格導入を進める考え。運用試験を行う64番スポットは、2タミ本館で改修を進める8つのスポットの1つで、今後段階的にスポット改修を行っていって、自動装着機能付搭乗橋へ刷新したい考え。改修完了予定は2020年6月ごろとしている。この改修事業では、16基の搭乗橋を改修するとして、合計12億円の費用を投じて、段階的に改修を進める。さらに利用する航空会社の要望に応じて、順次導入を進めていくとのことだ。

機種の形状、模様など認識、最後は人間が装着

※写真1＝自動装着機能付の搭乗橋に設置したカメラ。ここで航空機までの距離を認識する

※写真2＝ドアまで10センチ手前から装着まではスタッフの操作によって行う

※写真3＝対象の機種を選択して、ボタン1つでベテラン並みの操作性を実現