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2019.04.01

WING

NAA、さらなる機能強化へ21年度まで1500億円投資

設備投資全体で3220億円、4タミ整備は需要動向で

 成田国際空港会社(NAA)は、2021年度までの3カ年の中期経営計画と、2030年代後半を見据えた長期経営構想を発表した。オリンピックイヤーの2020年をまたぐ新中経では、総額3220億円の設備投資を行って、来るC滑走路整備などさらなる機能強化に向けた準備を整える。具体的には1500億円を投資して、土地の取得などを進めていく。そして長期構想では、さらなる機能強化の整備までをフェーズ1、C滑走路供用開始およびB滑走路延伸後をフェーズ2として、需要動向によって第4ターミナル建設や貨物地区再配置を行う。それらの整備はフェーズ2で行うとして、30年代後半には年間旅客7500万人、発着50万回を目指す。
 新たな中経では安全の優先を前提に、「激化する空港間競争への挑戦」「徹底したお客様第一主義」「デジタル・イノベーション」の3テーマを柱として、6つの戦略方針を立てた。そのうち、『空港機能強化と地域との共生・共栄』では、1940億円を投資する。その大部分を占める1500億円では、さらなる機能強化に向けた土地取得などを推進する。また、すでに整備を進めているエプロン整備では、高速離脱誘導路の最適配置を行って、1時間当たりの発着(時間値)72回達成を目指す。

 

18年度発着数は未達、羽田二次増枠影響強く
非航空系売上げ、営業努力で客単価回復

 

20年度旅客・発着は羽田影響で減少想定
前回増枠時よりもインパクト大見込む

 

中東・北米の中継利用したネットワーク拡大
3タミ取扱量拡大、1500万人まで拡張

 

30年代後半に旅客7500万人、発着50万回へ
ファストトラベル推進で取扱量拡大

 

※写真=新中経では総額3220億円の設備投資を行い、C滑走路整備などさらなる機能強化に向けた準備を整える(提供:NAA)