記事検索はこちらで→
2019.04.01

WING

リゾート感満載の下地島空港旅客ターミナルが開業

24年ぶりの定期便、JJPの成田線が運航開始

 宮古圏域の新たな空の玄関口として3月30日、みやこ下地島空港(下地島空港)の新しい旅客ターミナルが開業した。その第一便となるジェットスター・ジャパンの成田からの第1便が、同空港に午前11時頃に到着した。下地島空港に定期便が就航するのは、実に24年ぶりのこと。成田発、折り返しの下地島発の便のいずれもほぼ満席に近い状態で運航した。
 大手エアラインによるパイロット訓練が終了して以降、4000メートルもの滑走路などのインフラを有する下地島空港のあり方について、沖縄県が公募してその活用方法を民間と協議。三菱地所を中心とするJVグループが受託することに成功していた。
 下地島空港の旅客ターミナルを運営する下地島エアポートマネジメントの伴野賢太郎社長はターミナル開業記念式典において、「今後、より多くの方にご利用頂けるよう、下地島空港の運営に携わる方々と連携を図りながら、社員一同研鑽していく」とコメント。「宮古の地元企業として、宮古島市、沖縄県に貢献できるように、このターミナルと共に、日々進歩していく」と話した。
 地元・宮古島市長の下地敏彦市長は「ターミナル開業を機に、これから下地島空港に様々な地域から航空機が飛来し、本市の更なる経済振興、交流促進が図られると期待している」と、下地島空港による経済活性化や交流促進の拡大に期待を寄せた。
 また、伴野社長は開業式典後の取材で記者団に「沖縄県が出している宮古島圏域の旅行客の数字から、例えば、デイリーでLCCが就航した場合、航空券代以外で年間39億円の観光消費が見込まれている」ことに触れつつ、「2、3便と増加していき、島の観光経済が循環するかたちを作ることができれば、様々なところに波及効果があるだろう」と、運航便数が拡大していくことによって、圏域の様々な産業に経済効果が波及していくと予想。さらに、「下地島空港は玄関口であると共に、出口でもあることから、宮古の名産品の情報発信にも取り組まなければならない」と話し、下地島空港を宮古島産品を国内外に発信していく拠点にしていくことに意欲をみせた。

 

県目標前倒しで20年度に旅客数30万人達成目指す
観光拠点や住民のデイリーユース需要取り込みも

 

国内・国際線で路線誘致加速
プライベート機需要もターゲット

 

観光需要拡大に沸く宮古島圏域
ホテルなど建設ラッシュも課題

 

■JJP片岡社長、初のリゾート線は好調な滑り出し
成田・関西線とも予約順調

 

 

国内・国際線で下地島路線網の拡充検討
課題は閑散期の冬場の需要創出か

 

夜間運用時間の延長を希望

 

※写真=みやこ下地島空港の新ターミナルが開業

※写真=一般エリアのギフトショップ。宮古島の様々な特産品が販売されている

※写真=JJPのチェックインカウンター。スタッフもリゾート感あふれる新ターミナルに笑顔たっぷり

※写真=木をふんだんに使用したターミナルは南国のリゾートの雰囲気がたっぷり

※写真=就航記念式典であいさつするJJPの片岡社長

※写真=低運賃で首都圏および関西と宮古島圏域を結ぶ

※写真=みやこ下地島空港ではシーサーが出迎えてくれる

※写真=成田空港から飛来した初便。放水アーチで歓迎を受けた