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2019.04.01

ウイングトラベル

DMOの対外発信、JNTOが一元的に発信へ

観光庁、世界水準DMO構築へ中間とりまとめ

 観光庁は「世界水準のDMOのあり方に関する検討会」による中間とりまとめを3月29日に公表した。このうち検討会で議論が紛糾したDMOとJNTOの連携において、DMOは写真・動画など対外的な発信のための素材やツールの作成を行い、JNTOはそれらを活用して一元的に対外的な発信を行うこと。また、DMOが着地整備の取り組みを行った上で、JNTO(日本政府観光局)の海外ネットワークとマーケティングツールを最大限活用し、効果的・効率的に実施することとした。その上で、JNTOが持つさまざまなノウハウを活用することがDMOにとって効果的であるという内容を説明する文言を注釈として併記した。
 また、DMOによる海外への現地訪問・直接接触などに際してのJNTOとの連携については、事前にJNTOから訪問先の状況を踏まえた適切な助言を受けるなど、JNTOを最大限活用することとした。さらにデータ分析・調査に関してはJNTOの機能や成果を最大限活用した上で、来訪者の属性・来訪理由などの現状評価、雇用・収入などの経済貢献度に関する評価を行うこととした。
 
 DMOがプロモ素材を作成、JNTOと連携
 JNTO活用のメリットを注釈として併記
 海外訪問やデータ分析もJNTOを最大限活用
 DMOは地域の観光資源の磨き上げなど着地整備を最優先に
 DMOの意思決定は、地域の関係者が中心に
 財源は宿泊税、入湯税など特定財源で確保
 世界水準DMOの認定基準、柔軟性の高いものに
 19年度はDMOの底上げへガイドライン策定