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山村海幕長、抱負は海上自衛隊の「変化への適応」
環境の飛躍的な複雑化、海外との友好関係強化へ
山村浩海将は4月2日、第34代海上幕僚長に就任して初の会見を行った。海幕長の抱負としては「人的、作戦、装備技術という3つの基盤の上に、精強即応に加えて、変化への適応」を掲げるという。格段に早く変化する安全保障環境に対して「適合できる海上自衛隊を築いていく」と強調した。
山村海幕長は、海上自衛隊ではこれまでと同様に、日本の領域および周辺海域の防衛、海上交通の安全確保、望ましい安全保障環境の創出といった、3つの目標を達成するという。しかし安全保障環境の様相は、近年飛躍的に複雑化しているため、従来の延長線上の発想では「対処が困難になることは想像に難くない」という。そのため「自らを鍛え、米海軍および友好国海軍との関係を強化していく」とのこと。さらに、これまでとは異なる発想とスピード感を持ちつつ「人の充実、機能の充実、構想の充実、協働の充実、という4つの分野の充実に努力して、力強く、波を蹴立てて前進したい」と話して、新たな時代に対応していく姿勢を示した。
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※写真=海幕長として初めて会見する山村海幕長