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中国機が30日に7機、1日に3機と太平洋側へ
ミサイル状物体搭載機や推定戦闘機も
中国軍機の活動が再び活発化している。統合幕僚監部の発表によると、去る3月30日には中国のミサイル状の物体を搭載した機体を含むH-6爆撃機4機、TU-154情報収集機1機、戦闘機と推定される2機が東シナ海方面から宮古島と沖縄本島の間を通過して太平洋側まで往復飛行を実施した。4月1日にも中国のY-9情報収集機1機、H-6爆撃機2機の3機が東シナ海から太平洋側にかけて往復飛行したため、両日とも航空自衛隊南西航空方面隊の戦闘機などによる緊急発進を行って対応した。
統合幕僚監部によると、両日とも領空侵犯等はなかったという。戦闘機の写真は公表されていない。
なかでもY-9情報収集機は宮古島-沖縄本島間を通過後、沖縄南方の太平洋上でレーストラック状の周回飛行を行う情報収集飛行と見られる特異な航跡を見せた。
H-6爆撃機は新旧両型を確認
※写真=3月30日に航空自衛隊が撮影したH-6爆撃機。ミサイル状の物体を2発搭載している(提供:統合幕僚監部)
※写真=3月30日に撮影の別のH-6爆撃機。撮影角度のためミサイル状の物体を1発だけ見える(提供:統合幕僚監部)
※写真=4月1日空自撮影のH-6爆撃機。3月30日に確認された機体より旧式だ(提供:統合幕僚監部)
※写真=4月1日撮影ののY-9情報収集機。沖縄南方に滞空した(提供:統合幕僚監部)
※写真=3月30日撮影のTU-154情報収集機。塗装が旅客機のままで、民間機登録番号も付けている。胴体下の細長いセンサに注目(提供:統合幕僚監部)
※地図=3月30日の中国機の行動概要。(提供:統合幕僚監部)
※地図=4月1日の中国機の行動概要。Y-9の特異な航跡に注目(提供:統合幕僚監部)