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ジェットスター機、関空着陸侵入中に推力低下
両エンジン推力低下で重大インシデントに
運輸安全委員会は4月2日、去る3月29日にケアンズ発関西空港行きのジェットスター航空の787-8型機(VHVKJ)が、関西空港まで約90kmの地点で2基のエンジン推力が低下したことを明らかにした。機体損壊などはなかったものの、左右双方のエンジン推力が低下するという事態であったことから、運輸安全委員会は重大インシデントに認定した。
去る3月29日12時11分ケアンズを離陸した同機は、関西空港へ向けて高度4900メートル付近を着陸降下中、第2(右側)エンジンの指示値が不安定となった。その後、関西空港の南西90km、高度3600メートルの地点で第1(左側)エンジンの推力が一時的に低下。同機は19時19分同空港に関西空港に着陸した。
こうした事態を受けて運輸安全委員会は、航空事故調査官3名を担当調査官に任命した。