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湯浅陸幕長、「将来も戦える陸上自衛隊を創造」
宮古島駐屯地の弾薬類保管問題について説明
陸上幕僚監部は4月5日、湯浅悟郎陸将の陸上幕僚長就任後、初のとなる定例記者会見を防衛省で行った。
湯浅陸幕長は冒頭、日本を取り巻く安全保障環境について極めて速いスピードで変化をし、且つ軍事の活動領域も拡大し、それを支える技術革新も著しく非常に厳しい状況との認識を明らかにしつつ、「山崎前陸幕長が掲げられた目標を引き継ぎ、いついかなる任務が与えられようとも事態に即応して任務を完遂しうる強靭な陸上自衛隊の創造を目標に掲げ、将来においても戦える陸上自衛隊を創造してゆく事に全力を尽くす所存だ」と述べた。
また抱負として、「2020年度は30大綱・31中期防に基づき真に実効的な防衛力である多次元統合防衛力を実現する初年度になる。このため現在取り組んでいる態勢移行を着実に推進するとともに、統合運用体制のもと領域横断作戦における新たな陸上自衛隊の役割を踏まえ、かかる態勢の構築をスピード感を持って推進したい」と述べた上で、「その間も、日本の平和と独立、国民の安心と安全、領土・領海・領空を守り抜くために、平素からの警戒監視、大規模災害に対する高い即応性の維持等備えを万全にすると共に、執念をもって日々錬成に励み、これらが生起した場合には即応して任務を完遂しうる陸上自衛隊を牽引してゆきたい」と語った。
保良地区弾薬庫完成までは島外保管
有事には緊急的に弾薬輸送して対処
※写真=2020年度は30大綱・31中期防に基づき、現在取り組んでいる態勢移行を着実に推進すると述べた