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2019.04.18

WING

レイセオン、米海軍新艦載対空レーダーの野外試験開始

空母、将来フリゲート搭載用のSPY-6新型試作完成

 レイセオンはこのほどEASR(エンタープライズ対空捜索レーダー)と総称される空母、強襲揚陸艦、将来空母、将来フリゲート搭載用に開発しているSPY-6(V)2およびSPY-6(V)3レーダーの実環境試験をワロップ島試験場で開始したことを明らかにした。
 EASRは空母、強襲揚陸艦などの大型艦に搭載する次世代レーダーであり、対空戦闘・対艦戦闘はもとより電子防御、航空管制の機能も同時に提供する。レイセオンでは2種類のレーダーを同時に開発しており、片面回転式のものがAN/SPY-6(V)2で、ニミッツ級空母、強襲揚陸艦に搭載される計画だ。さらに3面固定アレイのAN/SPY-6(V)3をフォード級空母、将来フリゲート艦に搭載するため開発している。なお、SPY-6レーダーファミリーのAN/SPY-6(V)1レーダーは既にDDG51フライトIIIイージス駆逐艦用に開発が完了し生産も開始されている。この(V)1レーダーはDDG51フライトIIA駆逐艦にも後日更新として採用される。

 

※写真=電波暗室内でのEASRのモジュール。9個のRMAが統合され、アレイとして組まれている(提供:レイセオン)