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防衛省、日比防衛相会談を実施
日比防衛協力の更なる深化で一致
防衛省は4月17日、ロレンザーナ・フィリピン共和国国防大臣の訪問を受け、日比防衛相会談を行った。
会談の冒頭、岩屋防衛大臣は「日本とフィリピンの防衛協力は、非常に幅広い分野で進んでおり、近年では艦艇、航空機の寄港、共同訓練、能力構築支援、防衛装備技術協力等が着実に進んでいる」と述べつつ、「先般はTC-90練習機5機の無償譲渡に続き、UH-1Hの部品等の移転も成功裏に行うことが出来た。今後は残る部品等についても引渡しを着実に実施し、貴国の人道支援、災害救援や輸送、警戒監視能力の向上に貢献してゆきたいと願っている」と語った。
また「貴国は既に優れた能力を多数持っているが、能力構築支援に関しても最重要対象国の一つとして取り組んでいるので、これからも着実に支援していく」と述べて、更なる防衛交流・能力構築支援の深化に意欲を見せ、「昨年末に防衛大綱の改定をしたが、アジア各国との協力を最も重視している。本日は日比防衛協力の更なる深化に向けて、忌憚のない意見交換ができればと思う」と述べた。
さらに「昨年9月に護衛艦「かが」が貴国に寄港した際には、ドゥテルテ大統領、ロレンザーナ国防大臣を艦上に迎えて、強固な2国間関係を示すことができた」として、「今年の7月頃には護衛艦「いずも」がスービック港に寄港する予定であり、引き続き支援をお願いする」と協力を求めた。
平成30年間の日本の国際貢献活動を評価
日本との戦略的パートナーシップ強化求める
一層包括的な防衛装備・技術協力の推進
北朝鮮に対し、国連安保理決議履行で一致
※写真=冒頭握手する岩屋防衛大臣(右)とロレンザーナ国防大臣(左)
※写真=ロレンザーナ国防大臣を出迎える岩屋防衛大臣
※写真=栄誉礼・儀仗の様子
※写真=会談では両国間の防衛協力の更なる深化を目指す方向性で一致した