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2018.05.08

WING

航空12社GW実績、国際線7%増の68万人

 大手は前年超え、LCCもも高利用率キープ

 定期航空会社12社のゴールデンウィーク期間(4月27日〜5月6日)の旅客搭乗実績が出揃った。今年は5月1日・2日の2日間に休暇を取得すれば、最大9連休となるなど日並びに恵まれ、各社の実績は概ね好調。全12社合計の国内線の総旅客数は前年同期比6%増えた約323万人、国際線が同7%増えた約68万5000人だった。
 大手航空会社2社の実績は国内線、国際線ともに好調に推移しており、全日空(ANA)の国際線旅客数は7.9%増えた29万2598人、日本航空(JAL)も8.6%伸びた26万8597人となり、双方とも前年対比の利用率がそれぞれ3.1ポイント、2.1ポイント上昇する結果となった。今年は中国やアジア方面、オセアニア線の搭乗率が好調に推移するなど、前年を上回って推移した。
 一方、大手二社における国内線の旅客数は、ANAが6.5%増加した141万3872人で、JALは5.1%増えた104万7600人となった。利用率ベースでもANAが4.8ポイント増加した76.3%、JALも2.2ポイント増加した78.2%を記録するなど好調な実績を残しており、人気の北海道や九州、中・四国方面などでとくに実績を伸ばしている。

 

 好調に推移したLCCのGW実績
 初のGW迎えたWAJは利用率85.7%

 

 LCC各社も相変わらず好調な実績を記録。利用率は各社が高水準をキープしており、本邦LCCの先駆者であるピーチ・アビエーションは国内線で91.8%(0.5ポ減)、国際線も88.6%(0.5ポ増)を確保。ジェットスター・ジャパンも国内線86.3%(1.8ポ増)、国際線85.7%(2.2ポ減)となった。19年度末にはピーチ・アビエーションと統合することが決まっているバニラエアは、国際線で93%(2ポ増)、国内線は87%(2.4ポ増)の利用率を確保することに成功。
 今回のゴールデンウィークが就航後初のゴールデンウィークとなったエアアジア・ジャパンは、中部−新千歳線のみの運航となっているが、利用率は85.7%と、まずまずの利用率を記録。さらに、春秋航空日本は旺盛な中国からの訪日需要を背景に、国際線も7.5ポイント増えた93.7%、国内線も需給適合を進めた結果、19.8ポイント増えた92.8%となった。ちなみに同社は、国内線の座席供給量を前年比66.7%減と大幅に絞った一方、旅客数は57.6%減に留めたことから搭乗率を大幅に改善させた。
 また、スカイマーク、ソラシドエア、AIRDO、スターフライヤー、そしてフジドリームエアラインズら中堅キャリアの実績は好調。最大9連休となる日並びの良さなどが追い風となって、各社ともに旅客数を伸ばすことに成功した。