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浜松ホトニクス、新型の産業用パルスレーザ装置開発
世界最高の117J、航空機製造のレーザピーニングなどに
浜松ホトニクス4月18日、半導体レーザ励起では世界最高となる117ジュールのパルスエネルギーを出力する産業用パルスレーザ装置を開発することに成功した。この装置により、例えば航空機や自動車の金属材料を硬くするレーザピーニングの効果をさらに高めることができるとみている。また、金属材料を成形加工するレーザフォーミングや塗装剥離などの新たなレーザ加工の実用化が期待できるとしている。
浜松ホトニクスは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発」プロジェクトを通じて、同装置の開発に成功。レーザ装置は、主に発振器と増幅器で構成しており、発振器から出力されたレーザは、増幅器を通過する際、励起されたレーザ媒質からエネルギーを受け取り高出力化。開発した製品では、半導体レーザモジュールで励起したレーザ媒質に種光を照射することで、エネルギーを増幅し出力する。
※写真=浜松ホトニクスは半導体励起で世界最高の117ジュールの産業用パルスレーザ装置を開発(提供:浜松ホトニクス)