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三菱重工工作機械が新方式金属3Dプリンターを製品化
初号機を滋賀県工業技術総合センターに納入
三菱重工グループの三菱重工工作機械は4月16日、レーザー金属積層造形技術を用いた”金属3D(三次元)プリンター”の初号機を、今年3月に地元の滋賀県工業技術総合センター(栗東市)に納入したことを発表した。金属粉末材料をピンポイントで連続的にレーザー溶融点にノズル供給する独自のデポジション方式を採用することで、高速に多様な金属材料を積層できる商用モデルとしたもの。両者で連携して3D金属積層造形に関する技術のイノベーション創出に取り組むとしている。
この金属3Dプリンターは三菱重工工作機械が培ってきたレーザー技術と位置決め制御技術をもって、次世代3D造形システムの構築を目指す技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM、前川篤理事長)が参画する、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発プロジェクトで開発を進めてきたもの。2017年10月にプロトタイプ機の開発を完了し、本格販売に向けた広告宣伝を始め、このたび小型部品の試作造形に特化したエントリーモデルを市場投入した。
高速・高精度に積層するデポジション方式採用
部品表面への追加造形なども可能に
滋賀県センターと連携して提案型の販路拡大へ
※写真=三菱重工工作機械が滋賀県工業技術総合センターに納入したデポジション方式の3Dプリンター(提供:三菱重工工作機械)