中部で猛威振るう豚コレラ、岐阜県へ陸自隊員派遣

35人体制で8時間交代、沈静化へ殺処分支援

　防衛省・自衛隊は4月17日に、岐阜県恵那市で発生した豚コレラの防疫措置のため、岐阜県知事の要請を受けて、陸上自衛隊部隊を派遣した。中部地域では今年、豚コレラが猛威を振るっていて、擬似患畜の確認が後を絶たない。この度対応に当たる第10師団司令部（守山）、第10偵察隊（春日井）、第10戦車大隊（今津）、第35普通科連隊（守山）では、これまでにも豚コレラ発生による災害派遣で、殺処分支援などを行っている。
　今回の災害派遣要請は、17日13時30分ごろに第10師団長が岐阜県知事からの要請を受けたもの。防衛省・自衛隊では要請を受ける以前から、県庁へLOを派遣するなど対応に当たっていて、午前10時には第10偵察隊の隊員35人が駐屯地を出発した。要請を受けた後、活動を開始したのは14時23分。約35人の隊員が8時間交代で支援を実施することとして、18時30分には第10戦車大隊が現地へ出発した。