WING
ドローンと有人機の飛行情報共有システム公開
航空局、ニアミスなど防止でオンラインシステム
航空局は4月23日から、ドローンに代表される無人航空機と有人機の飛行情報を共有することができる、オンラインシステムを公開した。このシステムにドローンのオペレーターが登録して、いつ、どこで、どのような高度でどんな機体を飛ばすのかなどといった飛行情報を登録することで、周辺を飛行する計画のあるドローンやドクターヘリなど有人機の飛行情報を共有することができる。これにより、ニアミスや衝突事故など防止することが狙いだ。ちなみに、航空局によれば、「ゴールデンウィーク明けには、ドクターヘリの動態管理システムと繋がることで、ドクターヘリの接近情報をドローンオペレーターに知らせることができるようになる見通しだ。まずはシステム画面上にドクタヘリの接近を知らせる表示が表れるほか、将来的にはメールなどでドローンオペレーターに注意喚起を促すことができるようにすることも検討している。
昨今、様々なシーンでドローンの利活用が進みつつある一方で、場外離着陸場に着陸するケースが多々あるドクターヘリといった有人ヘリコプターなどとのニアミス事案が日本国内でも発生。空の産業革命ツールとして多くの産業で期待値の高いドローンの利活用を促進したい一方で、更なる安全確保が求められるようになっている。そこで航空局は、有人の航空機と無人航空機、あるいは無人航空機同士の衝突回避策の検討を進めてきており、約一年間かけて今回公開した飛行情報共有システムを構築してきていた。