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岩屋防相、ベトナムで日越防衛相会談
防衛産業協力をさらに進展、覚書へ署名式実施
岩屋毅防衛大臣は5月2日にベトナムを訪問し、リック国防大臣と日越防衛相会談を行った。さらに防衛省会談後、防衛装備庁の深山延暁長官とヴィン国防次官が「防衛産業間協力の促進の方向性に係る日ベトナム防衛当局間の覚書」へ署名を行い、防衛産業に関する協力をより進展させる方向が示された。
防衛相会談では地域情勢について、岩屋大臣が北朝鮮問題に対する国連安保理決議の履行の重要性を強調したほか、拉致問題解決へ向けた支援を求めた。それに対してリック大臣は、北朝鮮の非核化へ向けて日本と連携する意向を示した。さらに南シナ海情勢についても意見交換を行って、引き続き連携した取組みを行っていくことで一致した。
日越防衛協力については、「防衛協力に関する日越共同ビジョン」を踏まえた上で、1.「ハイレベル交流」、2.「艦艇・航空機の寄港(寄航)」、3.「能力構築支援の強化」、4.「日ASEANの協力指針であるビエンチャン・ビジョンに基づいた多国間協力」、5.「政策協議の実施」など、日本側から推進したい考えを示した。それを受けてリック大臣は、日本側の取組みに賛同するとして、これまでの日本の協力を高く評価した。
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※写真=防衛相会談、署名式後の記念撮影(提供:防衛省)