JAL18年度決算、最終利益11.4％増の1508億円

　訪日で国際線収入大幅増、国内旅客も堅調

　日本航空（JAL）が4月26日に発表した2019年3月期決算によると、グループ連結売上高は7.5％増加し1兆4872億円と大きく伸ばすことに成功した。損益面では営業利益が0.9％増加した1761億円となり、経常利益は1.3％増えた1653億円、最終純利益は11.4％増えた1508億円となった。営業費用は8.5％増加した1兆3111億円となった。
　2020年3月期通期業績予想は売上高が1兆5630億円、営業利益1700億円、経常利益が1710億円、当期純利益として1140億円を見込む。次期の費用面では、燃油市況の変動や供給量の増加による燃油費の増加、2020年の首都圏空港の機能強化に向けた人件費および諸費用の増加のほか、航空機部品などの償却方法の変更による減価償却費の増加を見込んでいる。
　会見を行った菊山英樹専務によると、増収増益の背景として、国際線旅客収入では「新路線・増便に加え、需給適合による座席の増席改修などが奏効」したとのこと。さらに、燃油サーチャージの増加影響もあったものの「日本発、海外発とも高単価の需要が好調に推移した」という。これには、旅客システムを刷新したことで「レベニューマネジメントのメリットが取れている」ことも要因のひとつだとしている。