ウイングトラベル
G20観光会合、ブエノスアイレスで開催される
UNWTOは観光の雇用効果強調、次回は北海道
第8回G20の閣僚級観光会合が4月17日にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催され、国連世界観光機関(UNWTO)は、より多くの雇用創出能力に関するアジェンダに観光を含めることを検討するよう呼びかけた。また、アルゼンチン大統領との会合では、雇用創出能力の高い観光セクターの能力を改めて指摘、デジタル化への対応を進める必要性を強調した。
2016年にG20諸国は9億8400万人の国際観光客の到着を受け入れ、G20の輸出総額の6.3%にあたる1兆米ドルの経済効果を得るなど、観光の経済・雇用効果は世界的に伸長している。
会合でサントス・アルゼンチン観光大臣は、「今後10年間に多くの雇用を創出するセクターとして、観光が世界的に果たす役割は大きい」と同調。また、UNWTOのスラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長は、技術革新を受け入れ、より多くのより良い仕事を創造し、観光を包括的かつ持続的に成長させることがG20の経済目標達成に貢献することを強調した。
UNWTOからの申し入れを受け、G20観光会合は様々な事項の検討を進めることで合意。観光の革新を促進し、とくに女性や若者の雇用や持続可能な取り組みを行う企業の取り組みなどを奨励したり、産学官が連携した教育プログラムと技術開発政策を見直すメカニズムを創出、旅行容易化のためのデジタル技術活用の促進等について検討を進めるとした。
日本からは簗和生国土交通大臣政務官が出席。日本の観光政策について紹介したほか、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)のグローバルサミットに参加した。
なお、2019年に開かれる次回の第9回G20閣僚級の観光分野の会議は、北海道倶知安町で開催される。
※写真=G20観光会合の様子