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ジェネラル・アトミクス、初の遠隔操縦離着陸一貫飛行に成功
型式証明取得地上操縦ステーションでMQ-9Bを操縦
ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)は先頃、型式証明可能な地上操縦ステーション(CGCS)からMQ-9Bスカイガーディアン遠隔操縦機の離陸、着陸を含めた一貫した完全な飛行制御に成功したことを明らかにした。従来は飛行場内に離陸、着陸を目視で飛行制御する遠隔操縦装置が別に必要だったが、飛行場から離れた場所に設置した1セットの遠隔操縦システムで離陸から任務飛行、着陸まで一貫して制御できるようになる。CGCSはMQ-9B機体と同時にFAAの型式証明を申請する予定となっている。
今回の一貫飛行はアリゾナ州ユマのユマ実証グラウンドで実施された。使用したGA-ASI製のCGCSは、コリンズ・エアロスペース製「プロライン・フージョン」統合アビオニクス・システムおよびアバコ製「フォース2」フライトコンピュータ、それにMQ-9Bのミッション制御システムを組込んでいた。
CGCSのアーキテクチャは飛行制御と任務機能を別々に分けて提供できる。飛行に欠くことのできない機能は、民生用既存のアビオニクスを使用して達成され、フライトコンピュータはGA-ASIが認定したDAL-Bソフトウエアを走らせる。ミッション重要機能は分離されており、GA-ASI製の実証済み先進コクピットでペイロードなどミッション機器の制御機能のソフトウエアが並んで走る。
※写真=GA-ASI製のCGCS地上操縦ステーション。2席あり、飛行操縦とミッション機器制御を分担する(提供:GA-ASI)