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日本空港ビル決算、TIAT子会社化で増収増益
売上高2割増、営業利益7割増、純利益1.8倍
日本空港ビルデングの2019年3月期(18年4月-19年3月)連結決算は、東京国際空港ターミナル(TIAT)の連結子会社化により、売上高が前期比21.1%増の2736億1800万円、営業利益が67.4%増の224億8100万円、経常利益が22.1%増の203億7900万円、純利益が180.3%増の330億400万円と大幅な増収増益を達成した。
羽田空港の深夜時間帯での増便や提供座席数の増加等により国際・国内線で航空旅客数は前期より増加した。施設管理運営業では貸室増等で、物品販売業では航空旅客数増と購買単価引き上げ等の各種施策により前期を上回った。一方、飲食業は店舗リニューアルや工事進展による店舗閉鎖等で前期を下回った。
訪日客の国内移動需要等で施設利用料収入増
免税店も中国需要の鈍化に代わり、国内で増
セグメント別にみると、施設管理運営業の売上高は44.9%増の875億8400万円。営業利益は、113.5%増の143億3900万円だった。売上については、第2ターミナルの拡張部分での工事の影響で一部店舗の閉鎖に伴う家賃収入の減少があったものの、航空会社等事務室への貸室増加や第1ターミナル5階の「THE HANEDA HOUSE」の開業等で前年増となり、さらに施設利用料収入では、自然災害等による欠航もあったが、ビジネス需要や訪日外国人の国内移動需要等による国内線旅客数の増加により、国内線旅客取扱施設利用料が増加。その他の収入も、国内線ラウンジ収入の増加等が寄与した。ちなみに、TIATの連結子会社化に伴い、羽田空港国際線ターミナルの家賃収入、国際線旅客取扱施設利用料収入、駐車場収入、広告・ラウンジ収入等を追加する一方、これまでの国際線業務受託料収入は相殺している。
20年3月期は前期比1.4%増の2775億円を予想
※写真=日本空港ビルデングの18年度決算は増収増益。TIAT子会社化などのプラス要因もあるが旺盛な需要が業績を引っ張った