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2019.05.15

WING

ボーイング、電動無人貨物機の屋外飛行試験成功

最大500ポンド輸送可能な機体で荷物配送効率化へ

 ボーイングは去る5月2日、開発中の垂直離着陸型の電動無人貨物機の初めての屋外飛行試験に成功した。この無人貨物機は最大500ポンド(227キログラム)の貨物を輸送することができる。
 これまで屋内における飛行実証は行われていたものの、同機が屋外飛行試験を実施したのは今回が初めて。同機はホバリングのほか、前進飛行を行い、無事に着陸することに成功した。ボーイングによれば、今後数ヵ月間かけて前進飛行のほか、荷重分析および機体性能に焦点あてた飛行試験を通じて開発作業を進めていく。
 同機の開発は2018年に発表されて以来、初期コンセプトからプロトタイプ機へと急速に開発作業が進んだ。ボーイング研究者とエンジニアチームは、厳格な屋内テスト、飛行シミュレーションおよび実験室レベルでの研究開発を通じて、設計をブラッシュアップしてきていた。
 機体は6つのデュアルローターシステムと12基のプロペラを搭載。全長17.5フィート(5.33メートル)、全幅20フィート(6.1メートル)、高さ5フィート(1.52メートル)のサイズで、その重量は1100ポンド(498.95キログラム)となっている。

 

※写真=屋外飛行試験に成功したCAV(提供:ボーイング)

※画像=将来は荷物配送の新たなツールとしての役割を担うことが期待されている(提供:ボーイング)