ウイングトラベル
成田空港会社、国際線好調で過去最高の増収増益
港使用料・施設使用料増収、店舗販売も堅調
成田国際空港会社(NAA)は、2019年3月期(18年4月〜19年3月)連結決算を発表した。成田空港では韓国線や台湾線を中心とした新規・増便によって航空機発着数および航空旅客数が増加したため、営業収益が前期比8%増の2497億円となった。利益面では、営業利益が19.7%増の558億円、経常利益が24%増の536億円で、当期純利益が0.4%減の357億円だった。営業収益、営業利益、経常利益は、いずれも民営化以降最高の実績で、業績が堅調に推移した。
NAAの夏目誠社長は5月14日の会見で、収益・利益ともに民営化以降最高となった要因について、国際線を中心に航空機発着数が増加したことで、空港使用料収入が増加したと述べた。さらに旺盛な訪日需要を背景に、外国人旅客を中心とした国際線旅客の増加で旅客施設使用料収入も増収。加えて、物販・飲食収入、構内営業料収入が国際線旅客の増加や、前年度下期に開業した新店の効果などによって増収となったと説明した。また、過去最高で前期を上回った収益・利益の中で、純利益は前期をわずかに下回るかたちとなった。これは、前期に特別利益として厚生年金基金の代行返上益を計上した特殊要因があるためだとして、「これを除けば実質的な増益となる」と説明した。
※写真=会見するNAA夏目誠社長