伊那市、MaaSでモネテクノロジーズと業務提携

医師の遠隔診療、ドローンによる医薬品配送も検討

　長野県伊那市とモネ・テクノロジーズ（東京都港区）は、自動運転社会に向けた次世代モビリティサービスに関する業務連携協定を5月14日に締結した。この協定に基づき、伊那市は現在検討しているMaaS事業の第1弾として、医師による診察を遠隔で受けられる移動診察車の実証を、モネ・テクノロジーズと連携して実施する。両者は今年度中に本格的に取り組みをスタートする計画だ。両者は今後、ドローンを活用した医薬品の配送サービスなども検討するとしており、医師の負担軽減と患者に寄り添った医療を実現するサービスモデルの構築をすることを目指す。
　実証では看護師などが車両で患者の自宅などを訪問。車両内でビデオ通話により医師が遠隔地から患者を診察できるようにし、医師の指示に従って患者の検査や必要な処置を行うことを想定している。車両はモネ・テクノロジーズの配車プラットフォームと連携させ、効率的なルートで患者の自宅などを訪問できるようにする。