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2019.05.17

WING

ボーイング、737MAX改修ソフトウェア開発完了

360時間超の飛行試験、様々なケース想定し課題洗い出し
 
 ボーイングは5月16日(現地時間)、737MAXの改修ソフトウェアの開発を完了したことを明らかにした。関連するシミュレーターの試験や各種フライト試験も全て完了したとのことで、いよいよ米連邦航空局(FAA)に対して、改修ソフトウェアを提出することになる。ボーイングは改修したソフトウェアについて、計207フライトで実に360時間以上もの社内飛行試験を実施して、あらゆる不具合の可能性について洗い出しを行った。
 ボーイングによれば現在、様々な飛行シナリオ下において、パイロットがどのように機体コントロールやディスプレイとやり取りするかなど、FAAの要求に対応するための追加情報を提供するなど作の業を実施しているとのこと。こうした要求がクリアされれば、FAAと協力してソフトウェア認定のための飛行試験の実施スケジュールや最終的な認定書類を提出するとしており、737MAXの飛行再開に向けた作業を急ぐ方針だ。

 

※写真=改修ソフトウェアの開発が完了した737MAX。飛行再開に必要なFAA認証取得へ向けていよいよ大詰めの作業へと突入する