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ボーイング、米海軍より2度目のF/A-18運用寿命延長受注
サンアントニオに改修用ライン整備、今年度10機、来年度最大35機に
ボーイングはこのほど、米海軍より2度目となるF/A-18スーパーホーネットの運用寿命改修(SLM:Service Life Modification)計画による寿命の4000時間延長や、航続距離伸延のためのコンフォーマルタンク(胴体側面に付加)などブロックIII規格への改修を受注した。2019年1年契約10機と2020年1年契約オプションが最大35機となっている。2019会計年度予算の契約額は1億6400万ドルで、これにより昨年セントルイスで確立されたF/A-18改修ラインを補完するため、テキサス州サンアントニオに2番目のSLM改修ラインを立ち上げる。
現有のF/A-18ブロックIIからブロックIIIへの改修の主な内容は、ネットワーク能力の強化、航続距離のコンフォーマル燃料タンクによる延伸、先進的コクピット、シグニチャーの改善(ステルス性の増強)、通信システムの強化を含むもの。この改修と6000時間から1万時間に延長される耐用命数により、F/A-18は今後何十年も現役で運用を確保し続けることが期待されている。
※写真=セントルイスで稼働しているF/A-18のSLM改修ライン。4機のF/A-18が見える(提供:ボーイング)