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2019.05.22

ウイングトラベル

田端観光庁長官、旅行相談の有料化を歓迎  

サービス高度化に見合った対価を収受する流れを

 観光庁の田端浩長官は5月21日に行われた業界紙会見でJTBが一部店舗でスタートした旅行相談料を一部店舗で有料化した点について触れ、「旅行者に対して自らが持つノウハウを活用して正確な案内をすることは重要であり、これに対して一定の対価をもらうということは良いことではないだろうか」と述べ、有料化の流れを歓迎する意向を示した。加えて「業界の流れをあるべき方向性に持って行くのが、リーディングカンパニーの役割。サービスの中身を高度化して差別化していき、それに見合った対価は支払うという流れにしていった方が良い」という考えを示した。
 旅行相談料については、標準旅行業約款で有料と明記されているものの、旅行業界では一般的な慣例として窓口での旅行相談について無料で対応してきた。そうした中でJTBは今年4月から首都圏の2店舗から取り組みをスタートしたもの。
 田端長官は「相談料を払うのがいやだという人がいるだろうが、日本のサービスは無料が前提となっているものが多い。この流れは変わっていった方が良い」と持論を展開した。
 サービスの有償化に対する考え方として田端長官は航空業界の動きを引き合いに出し「航空業界では価格重視のLCCに対して、FSCはサービスの内容を高度化し、それに見合った対価をもらうことで住み分けができている」と述べた。そうした中で旅行業界についても航空業界と同様の流れとなっていくことを期待していく意向を示した。

 

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※写真=業界紙会見に応じる観光庁の田端浩長官