記事検索はこちらで→
2019.05.22

WING

エアバスCEO、「貿易戦争で勝者は生まれず」

A321XLRローンチ、「もう少し待って」

 

 【仏トゥールーズ:伊藤学】エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)が5月21日夜(仏トゥールーズ現地時間)、メディアイベントで記者団の質疑に応じて米中貿易戦争に言及。「貿易戦争では勝者は生まれない」ことに言及した。
 エアバスは1969年から最初の機体であるA300の開発に、仏、西独、英国の3カ国共同で着手。その翌年、仏のアエロスパシアルと西独のダイムラー・クライスラー・エアロスペースが出資してスタート。その後スペインのコンスラクシオネス・アエロノーティカと英国のブリティッシュ・エアロスペースが合流して、仏・独・西・英の4カ国による企業体制へと発展していった。来週にも50周年を迎えるそのエアバスは現在、欧州に留まらず、米国や中国に最終組立ライン、艤装センターを保有し、様々な国籍の従業員が従事するグローバルな企業であり、かつそのサプライチェーンも世界中に張り巡らされていることなどを踏まえた発言だ。

 

※写真=エアバスのギヨム・フォーリCEO。50周年を迎えるエアバスは旺盛な航空機需要という上昇気流に乗っているが、貿易紛争など不安材料も