WING
ノースロップ・グラマン、レバノン空軍に武装C208を納入
ヘルファイアも装備可能、3機の改造、維持支援を提供
ノースロップ・グラマンはこのほど、初号機納入10周年を機に、レバノン空軍に対するセスナC208キャラバン大型単発ターボプロップ機のヘルファイア・ミサイル運用能力を含む武装改修の概要を明らかにした。レバノン空軍には合計3機の武装キャラバンが納入され、レバノン国内での維持整備支援が続いている。改修ではEOセンサ1台、戦術通信システム、ビデオ・データリンク、ミッションシステムオペレーター用コンソール1台、自機防護システムの搭載とシステム統合、更に主翼ハードポイント2ヵ所の付加が行われている。ハードポイントにヘルファイアなどの武装が可能だ。
AC-208Bと呼ばれるこの武装型キャラバンの武装化の中心はノースロップ・グラマン製のミッション・マネージメント&ファイアコントロール・システムであり、機上のミッションシステムオペレーターが同システムのコンソールから作戦活動を行うようになっている。可能なミッションはヘルファイア・ミサイルによる精密攻撃能力、昼夜間の偵察、特定目標の探知、監視、追尾と幅広い。
※写真=武装型キャラバンAC-208B。胴体下にEOセンサが見える。主翼の武装パイロンは付いていないように見える。納入前の写真(提供:ノースロップ・グラマン)