記事検索はこちらで→
2018.05.10

WING

ANA17年度国際線増便で旅客増、利用率76.3%

堅調なビジネス需要、中国の訪日需要が追い風

 全日空(ANA)がこのほどまとめた2017年度(2017年4月1日〜2018年3月31日)輸送実績は、国際線の旅客数が前年度比6.8%増の974万523人で、利用率が0.5ポイント上昇した76.3%となった。供給を示す座席キロは7%増の643億7622万5千席キロで、需要を示す旅客キロが7.7%増の491億3260万6千人キロとなった。新規・増便による路線の拡大によって供給量を伸ばしつつ、需要では供給以上の伸びを見せ、7割台後半の利用率を確保した。
 国際線旅客は、ビジネス需要が好調だったことや、堅調な海外発需要を捉えて順調に伸びた。特に8月以降は、中国路線の訪日需要が旺盛だった。それに加えて、8月からは羽田-ジャカルタ線、冬ダイヤからは成田-ロサンゼルス線を増便して、それぞれ1日2便とするなど、ネットワークを拡充し、旅客数を伸ばした。
 方面別では、各方面で旅客が伸びて好調だった。特に旅客数が伸びたのはヨーロッパ方面で、前年度比9.1%増となる85万9703人だった。また、利用率も方面別で最も高い79.1%となった。アジア・オセアニア方面では、羽田での増便の影響などで、旅客数が7.1%増の674万8483人で、利用率が75.1%だった。北米方面・ホノルルでは、旅客数が5.1%増の213万2337人で、利用率が76.7%。利用率については、各方面いずれも8割台に迫り、比較的高い水準を確保しながら旅客を伸ばした。