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2018.05.10

WING

日中韓サミット開催、朝鮮半島の非核化で一致

南北首脳会談高く評価、3ヵ国の協力を確認

 第7回日中韓サミットは5月9日、東京の迎賓館で安倍晋三内閣総理大臣をはじめ、李克強中国国務院総理、文在寅韓国大統領を迎えて行われた。同会談では北朝鮮情勢について、4月27日に行われた南北首脳会談で合意された、「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言文」を評価。朝鮮半島の完全な非核化および恒久的な平和体制を構築するとした内容について歓迎の意を示した。3ヵ国は、朝鮮半島および北東アジアの平和と安定の維持が共通の利益であり、かつ責任であることを再確認するとして、共同で努力を強化していくとした。
 北朝鮮問題ではさらに、北朝鮮による、核兵器を含む大量破壊兵器および弾道ミサイルについて、完全・検証可能・不可逆的な方法での廃棄に向けて、3ヵ国が安保理決議に従い、協力を進めることを確認。安倍総理は、北朝鮮に具体的な行動をとらせる必要があること旨強調した。また拉致問題ついて、早期解決に向けた両首脳の支援と協力を呼びかけ、ほか2ヵ国から理解が得られたとした。
 また、東アジア地域協力について、EAS、ASEAN+3で連携していくことや、ASEAN統合に共に貢献していくことで一致した。そのほか、自由貿易を推進し、質の高いRCEPの早期妥結および日中韓FTAの交渉加速化に向けて連携していくことで一致したとしている。

※写真=日中韓サミットでは、朝鮮半島の非核化で一致(提供:内閣広報室)