ウイングトラベル
NAA松本取締役、羽田米12枠仮決定は「想定内」
DAL路線などシフト可能性大、羽田・成田運航要求へ
成田国際空港会社(NAA)の松本大樹取締役は5月31日の定例会見で、米運輸省(USDOT)が去る5月16日に発表した羽田空港の増枠仮配分について、仮決定した12枠が「率直に言って、大体想定していた範囲」だったと説明。成田へ整備場など多くの投資を行っているデルタ航空(DAL)は、米航空4社中最も多い羽田の6枠を要求していて、かなりの配分が為されることを想定していたという。DALの5路線5枠はすべて成田と重なるが、こうした重複路線については「シフトの可能性はかなり高い」と見ていて、今後航空会社に対して羽田と成田の両方で飛ばすように働きかけていく考えを示した。
USDOTの羽田増枠12枠分の仮配分では、DALの枠をシアトル、デトロイト、アトランタ、ポートランド、ホノルル線の5路線5枠としたほか、ユナイテッド航空(UAL)にニューアーク、シカゴ、ワシントン・ダレス、ロサンゼルスの4路線4枠、アメリカン航空(AAL)にダラス/フォートワース、ロサンゼルス線の2路線2枠、ハワイアン航空(HAL)にホノルル線の1路線1枠とそれぞれ仮決定したところ。