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2019.06.05

WING

岩屋防相、カナダ・サージャン国防大臣と会談

連携のさらなる強化、海洋監視で派遣継続

 岩屋毅防衛大臣とハージット・シン・サージャン・カナダ国防大臣は6月3日、防衛省内で日加防衛相会談を開き、近年顕著な防衛協力の成果を強調して共同声明を発表した。この声明で両国は、物品役務相互提供協定(日加ACSA)をはじめとしたパートナーシップをさらに強化して、自由で開かれたインド太平洋の取組みを推進する。北朝鮮問題では、すべての大量破壊兵器の完全で検証可能かつ不可逆的な方法での廃棄(CVID)に向けて認識を共有して、「瀬取り」などの海洋監視のため、今後2年間カナダ軍から艦艇や航空機などを派遣する。また、東・南シナ海での強引な海洋進出に反対した。
 両大臣は、今年が日加修好90周年に当たるとして、防衛当局間の関係を新たな段階に引き上げるとした。その上で3つの注目すべき点として、(1)今年4月の両首脳による戦略的パートナーシップの強化と自由で開かれたインド太平洋の共通ビジョンの協議、(2)日本政府の防衛計画の大綱で示したカナダとの共同訓練・演習、二国間連携による第三国との協力など推進、(3)カナダの2017年国防政策におけるアジア太平洋地域のプレゼンスおよび関与の強化を挙げて、国際秩序に則した自由で開かれたインド太平洋を共同で推し進めていくことで一致した。
開かれたインド太平洋、第三国との協力さらに推進
陸海空で共同訓練実施を追求、ASEANと共同も
HA/DRで国際救援活動など協力
教育・研究分野で交流継続、次官級2+2で対話継続