WING
山本防衛副大臣、ブラジルと早期防衛協力覚書署名へ
ブラジル国防大臣を訪問、幅広い分野で交流深化
山本朋広防衛副大臣は4月28日から5月2日まで、ブラジルを訪問して国防省関係者らと会談するとともに、ブラジル軍部隊の視察を行った。このブラジル訪問では、シルヴァ・イ・ルーナ国防大臣と会談し、両国が防衛協力・交流覚書の署名を早期に行うことで一致。また、ハイレベル交流、HA/DR分野での協力を含め、さらなる防衛協力・交流の発展へ共通の見解を示した。
山本副大臣は、シルヴァ・イ・ルーナ国防大臣との会談で、日本とブラジルの両国は、自由・民主主義・人権・法の支配など、基本的価値を共有した重要なパートナーであることを説明し、このたびの訪問を機に今後、両国間で防衛協力・交流が深化することに期待感を示した。シルヴァ・イ・ルーナ国防大臣からは、山本副大臣の訪問を歓迎するとともに、今後、日ブラジル防衛協力・交流を幅広い分野で進めたい意向が示された。また会談では、両国間の防衛協力・交流や地域情勢について意見交換が行われた。
サイバー分野でも協力進展に期待
山本副大臣は、ブラジル陸軍のサイバーコマンドを視察するとともに、エチェゴエン大統領府安全保障室(GSI)長官と会談を行った。会談で山本副大臣は、2016年に発足したブラジル陸軍サイバーコマンドのサイバー防衛体制の視察が有意義だったことを伝えた。またエチェゴエン長官からは、日本との間でサイバー分野を始め、各種分野で協力を進めたい考えが示された。
さらに山本副大臣は、日系ブラジル人として初めて司令官を務め、日ブラジル防衛協力・交流に貢献したサイトウ前空軍司令官と懇談を行い、今後も両国間の防衛協力・交流の進展へ協力を求めるなど、今後の展望について幅広く意見交換を行った。そのほか、山本副大臣は、サンパウロ開拓先没者慰霊碑および日本館、ブラジル日本移民史料館、航空管制防衛統合センターの視察、ブラジル軍日系軍人との昼食会などを行った。
※写真1=シルヴァ・イ・ルーナ国防大臣との会談で、早期に防衛協力覚書へ署名することで一致した(提供:防衛省)