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低速・ホバリング飛行時の衝突自動回避技術確立へ
JAXA、障害物検知センサの機能評価で飛行実験
昨今、ヘリコプターや自家用の小型機の事故が後を絶たない。とりわけ山間部などの狭隘な地形を飛ぶことが求められる救難ミッションを展開する防災ヘリコプターなどは、山間部への墜落事故などが頻発している。そうしたなか宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、ホバリングや低速飛行時のヘリコプターが、人工障害物や樹木への衝突や、山間部などといった地形への衝突を自動で回避することができる技術を確立すべく、研究開発を加速する。JAXAは今年10月~11月の約2週間、北海道・大樹町において、JAXAが保有する飛行実証ヘリコプターを投入して、障害物検知の飛行実験を実施する計画だ。
JAXAによれば、2007年~2017年の過去10年間で、低速あるいはホバリング時に地上障害物に接触した事故は6件発生しており、その死者は21名にのぼったとのこと。こうした事態を踏まえ、低速・ホバリング時においても、安全に飛行することができるよう、その対策が急務となっている。
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