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2019.06.10

WING

シコルスキー、有人無人可変機の飛行試験開始

DARPA計画でUH-60A試験機にシステム搭載

 シコルスキーはこのほど、同社が開発した選択式操縦機(OPV:有人無人可変操縦機)技術キットを適用したUH-60Aブラックホークの初飛行を5月29日に実施したことを明らかにした。このブラックホークは在来の機械式操縦システムに替えて、フルオーソリティのフライバイワイヤ操縦システムを搭載している。この初飛行は選択式操縦機(OPV)の飛行試験の公式な開始となる。引き続いての飛行試験では、2020年の完全自動飛行(ゼロ・パイロット)に向けて、飛行領域の拡大を進めていくことにしている。
 シコルスキーイノベーションのクリス・バン・ブイテン副社長は「この技術は現在と未来のヘリコプターの安全、信頼性、能力についてまったく新しい次元をもたらすものである。我々はこのキットで機械式操縦航空機が、簡単にフライバイワイヤ操縦航空機に変わることに興奮している。この飛行実証機は操縦方式を選択することだけでなく、操縦を最適化する現実的な実行という次の段階を実証して行く」と述べた。
 今回の初飛行は、シコルスキーが開発したフルオーソリティのフライバイワイヤ操縦システムキットにより、在来の機械式操縦システムを置き換えたもの。

 

※写真=初飛行したシコルスキーのブラックホーク改造OPV試験機(提供:シコルスキー)