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三菱航空機、ライバル達の退場でMRJに追い風?
ベラミーCDO、「マーケットシェアに良い機会」
三菱航空機は6月7日に記者会見に臨み、アレックス・ベラミー最高開発責任者(CDO)が、「1社は産業から立ち退き、もう1社は大きな市場へ集中する。これは我々のマーケットシェアにおいて良い機会であり、日本にとっても良い機会だ」と話した。これはボンバルディアが三菱重工を含めて複数企業との間で「CRJ」プログラムの売却に向けた協議を行っていることを明らかにしたことや昨今のエンブラエルの動向を踏まえた発言。ベラミーCDOの考えでは、ライバルたちが退場していくことによって、三菱航空機がMRJ市場投入を目指すクラスの機体市場において、強い追い風が吹いているとの見解だ。
また、親会社の三菱重工がボンバルディアの「CRJ」取得に向けて協議していることについて、水谷久和社長は「非常にデリケートな話。三菱重工がアナウンスしたように、検討中ということしか申し上げられない」とし、コメントは避けた。
今後20年で5137機のRJ機需要
毎年200機ほどの新造機需要見込む
ベラミーCDOは今後20年間のリージョナルジェット市場(100席未満)の最新の需要予測について、世界全体で5137機の新造機需要があるとの見通しを示す。このなかで主戦場となるのは、やはり北米市場。全体のおよそ39%にのぼる2027機の需要を見込む。地域別の需要については、欧州が14%(740機)、アジア太平洋地域(日本、中国を除く)が663機、中国12%(633機)、ラテンアメリカ7%(352機)、アフリカ6%(287機)、CIS地域5%(238機)、中東3%(135機)、そして日本が1%(62機)などと予測した。
パリでMRJ70戦略説明、「他にない機体に」
MRJ70級は全体需要の約65%見込む
カスタマーサポート、売上は20-30%見込む
アップルケアのようなサポ-ト、ヘルスモニタリングも
TC試験、わずか2ヵ月で約140飛行時間
急ピッチで進む試験、6月中に2号機もTC試験投入
他国での生産可能性は?
※写真=記者会見に臨む三菱航空機の水谷社長。コンセプトスタディ中のMRJ70に自信をのぞかせた
※写真=アレックス・ベラミーCDO。MRJにとって市場は追い風か