ウイングトラベル
NAA決算、2期ぶりの増収増益、過去最高に
訪日拡大で発着回数増、国際線外国人11.5%増
成田国際空港会社(NAA)が発表した2018年3月期決算によると、発着回数が増加したことや旺盛な訪日需要などにより、営業収益は前期比6.4%増の2312億円、営業利益は12.5%増の466億円、経常利益は16%増の432億円、最終純利益は41.7%増の359億円と増収増益を計上した。
夏目誠社長は「連結決算の増収増益は2016年3月期以来2期ぶり。営業収益、経常利益、当期純利益は民営化以降、最高となった」と述べた。
最終利益が4割以上伸びたのは、「特別利益に厚生年金基金の代行返上益133億円を計上しているため」。ただ、「仮にこれ(代行返上益)がなかったとしても、当期純利益は開港以来の過去最高となる」とした。
夏目社長は昨今の成田空港を取り巻く環境について、17年度の航空機発着回数は2.7%増加した25万2000回となったことを説明。「韓国、香港線などを中心としたアジア方面の新規就航や増便などにより、増加した」との見方を示した。その上で、「成田空港の航空ネットワークも着実に空港機能強化に取り組んできたことや積極的に路線誘致活動に取り組んできたことで、夏ダイヤからの就航都市数は133都市となり、開港以来、過去最大となった」とコメント。「成田ハブ化促進インセンティブや成田空港マーケットインセンティブも、ネットワーク拡大に大きく寄与している」との認識を示した。
※写真=二期ぶりの増収増益となった決算を説明する夏目社長